ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2023/10/7

涼しく晴れている。風が強いところまで含めてすっかり秋の空気だ。これで空が高くなってぬくもりが恋しくなってきたらいよいよ。

図書館とスーパーから帰ると家を出る前にはまだ寝ていた同居人がシャワーや着替えを一通り済ませていた。昨夜遅くまで飲んでいたようだから起こすのもわるくてそろそろと朝の支度を終え洗濯物を干したあと外に出ていたのだ。

やさしいお昼にしようと温麺をつくる。そぼろ状の豆腐とたまごが浮かぶ出汁に温かい素麺を沈ませて小ねぎを散らし辛子明太子を半分に割いて乗せる。白、黄、緑、赤と彩りが豊かだ。食べ進める中で梅干しや七味を足して味の変化を楽しむ。さっと作れる食事のレパートリーを増やしていきたい。

秋の服や靴が見たくて高円寺へ。水分補給もほとんどせずに一心に店を巡りハンガーラックをかき分けた。さすがに途中で息切れしたからカフェでひと休み。同居人はクリームソーダとプリン、私はぶどうソーダとレアチーズケーキをいただく。ここの甘味は量も味も見た目も期待を外さないからいつも安心して頼める。たっぷりと添えられたクリームと木苺のジャムを掬う。

ローファーやらスウェットやらいくつも物色したが結局ビビッと来るものには出会えず、連休のうちに別の街でまた探そうと話し、スープカレーを夕飯に食べて今日は帰ることに。やわらかく煮込まれた骨付きの鶏肉をスプーンでほろほろと崩す。ごろごろと惜しげもなくルーに浸かっている野菜が鮮やかに目に映る。カウンターで交わされる常連さんと店員さんたちの会話が楽しそうだった。この街に暮らしこの街で営んでこの街で歳を取っていくことを羨ましく思った。