ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

堰を切って

6月27日。時とともに勢いを増す川の流れの真ん中に、スカートを軽く持ち上げくるぶしまで濡らして立つ。足元の透明が、光を含んで白く泡立ち遠ざかる。その様を眺めているうちに、じわじわとつま先から体が冷えていく。

撫ぜられることで輪郭がはっきりとする。変わりゆく事態に、移りゆく状況に、押し流されそうになりながら、今ここに立っていると気づかされている。