先輩からいただいたエシレのフィナンシェをオーブンであたためて、同居人が淹れてくれたコーヒーといただく。バターがふわりと香って華やかだ。甘ったるくも重たくもないのにしっかりと芯のある味わいに口角が上がる。
昼に近くの100円ショップまで行き、椅子の脚に履かせる小さな靴下を2脚分買う。これでダイニングチェアがガタガタすることも減るだろう。灰色くふかふかとした四つ足が猫のように見えた。
11月3日の日記が、はてなブログの編集部が紹介する「きょうのはてなブログ」に取り上げられていた。気づけばTumblrから日記の書き場所を移してもう半年が経つ。読んでくれる人がいること、誰かのささやかな毎日の楽しみになっているかもしれないことが、人目につく場所にわざわざ言葉を記している、大きな理由でもある。
まだやれる、もっといける、次はきっと、今度こそ。そう思えているうちは歩みを止めたくない。やらないといけないことからずっと遠ざかった場所でだって、見たいものを見るために顔を上げる。