ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2023/12/13

トリュフソースの掛かった肉厚のハンバーグをフォカッチャと一緒に食しながら思い出話に花を咲かせた。がんばりは報われると気づかされる日々がつづいていてまるでエピローグの中にいるよう。

実は、とか、本当は、と告白めいた言葉を口にされるたびに、そんな種明かししないで早く言っておいてくれたらよかったのに、と思ってしまう。そのときその場でちゃんと伝えあっていたほうが、わかったうえで一緒にいられる時間が延びていいじゃない、と考える自分と、でも起承転結や伏線回収があるから物語はダラけずに済むんでしょう、とつぶやく自分がいる。

2、3駅ほどじゃくじゃくと歩き、閉店30分前のドーナツもりでオリジナルグレーズとアプリコットラムを買う。小洒落た名前をしている割にちょっと目を疑うくらいにはしっかりと急勾配であることを、神楽坂に赴くたびに思い出している。少し歩いた路地裏にあるチャイ屋さんも気になったけれど、荷物の受け取り時間が差し迫っていたから電車に乗った。

doughnutmori.com