ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2024/1/13

ゆっくり寝てネイルを塗り直し表参道へ。アフタヌーンティーを食べてみたいという私の要望に付き合ってもらい、Yと3段重ねのスタンド越しに向かい合ってお茶会。紅茶屋のそれであるからさすがに飲み物がおいしく、タワー・オブ・ロンドンという名前のホットティーからはバニラとはちみつのやわらかな香りがした。

フォカッチャでビーフシチューを掬い、ジャムとクロテッドクリームをスコーンに載せ、一つひとつを味わいながら年末年始の近況を話していたら背中の窓からバタバタと音が。振り返るといつの間にかにすっかり暗くなった空から雹のような硬い雨が落ち、そう遠くない地点で雷鳴が轟くのが聞こえた。席を立ったときには雨足はさっきよりもさらに強まっていて、隣のコンビニに駆け入って傘を調達する羽目に。

横殴りの突風に煽られながらなんとかたどり着いたユニクロで靴下を見繕っているうちに天気は少し落ち着いた様子。ちらちらと降る雪に物珍しそうにスマホをかざす人々の合間を抜けて原宿駅のホームに降りる。外との気温差で白く曇った車窓の向こうを、ぼやけた繁華街の明かりが溶けながら過ぎていく。それを眺めながらDaisuke Miyataniを聴く。

風呂から上がると同居人が廃材を切って組み立てて細長い台をこしらえていた。ケトルや炭酸水メーカーを置く場所としてぴったりな出来のそれに手を叩く。気圧がうねうねと山脈をこしらえていて心の水位が安定しない。