2024-03-03 2024/2/21 日記 曇りの日にここいらで見上げる夜の色は、安アパートのユニットバスのようにぬるっと明るく淀んでいる。星のひとつも光らない空の下、跨線橋の足元を黄緑色の車体が通り過ぎていくのを眺めた。電車の発信を告げる女性車掌のアナウンスが、かすかに聞こえた。 頭のもやが晴れてきてうれしい。数ヶ月は濃い霧の中を歩くように考え事をせざるを得ないのだ、と身構えていたわりに早く日が差し、拍子抜けしている。2月相応の気温に戻ってキーボードが冷たい。ぶり返さないよう着込んで過ごす。