ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2024/4/20

依然として気分が上がらないまま。podcastを聴きながら爪の手入れ。昨年のクリスマスに一目惚れして買ったポリッシュを塗る。貝殻の裏側のように光の当たり具合によって表情が変わる鈍色が手元を輝かせてくれる。

眼鏡を今度こそ新調しようと渋谷まで。スクランブル交差点を避けるため原宿駅で降りたけれど、ここだってそれなりの人。合間に飲んだアイスコーヒーで脈が早まり酸欠めく。3軒目に寄ったお店でこれと思える一本に出会えた。受け取りは3週間ほど先になる。

空腹でふらふらになり飲食店を探す。宇多川町のあたりは比較的空いていてまだ歩きやすい。テラス席でマッシュルームとゴルゴンゾーラハンバーガーを食べた。頭上を何機も何機も飛行機が飛んでいく。日が暮れて涼しく、食べ終わる頃にはテーブルの周りを囲むオレンジの照明がぽつりぽつりと点り始めていた。

どうしたらもっと互いを傷つけずに一緒にいられるか。そんな話を交わしながら夜道を歩いた。向かい合うことなく等しく一方を見つめているときのほうが、この手の話題は扱いやすい。視線の動きや息継ぎの音がほどよく気にならなくなって、なんてことなく話せる気がする。