ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2023/8/27

東京国立博物館で『古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン』を観た。

mexico2023.exhibit.jp

人身供犠に臥される瞬間とはどんな気持ちなのだろう。痛みや苦しみを上回るほどに信じられるものが本当にあるのならば、そんな対象に向かって我が身を奉じることができるのならば、下手に時間を積み重ねて生きさらばえるよりもよっぽど、実りある有意義な人生なんだろうか。

今じゃ到底当たり前に思えないことが平然とおこなわれていた時代に生きた人々のことを思うと、自分が普通だとか当然だとか思っていることの不確かさによくよく気づかされる。冷房と人混みとにつかれた体を黒ごまわらび餅パフェで整えながら、寝不足な頭で1000年も前の文明に思いを馳せた。