藝大の卒展へ。大学美術館の地下にある日本画の部屋がやっぱり一番好きだった。毎年ここで痺れる思いをしている。
ただすべてを隈無く観て回れたわけではないにしても、出会い頭に殴られたような衝撃を覚える作品が数年前より少なく感じられたのは、私の感性が鈍ってきているからなのか、嫉妬心を抱くほど芸術の当事者ではいられなくなっているからなのか。いずれも理由のひとつには含まれるだろうが、作品そのもの以上にキャプションやテキストが担う要素が増していることは他の展覧会に足を運んでも覚える印象であって、藝大の卒展も例外ではなく思えた。
秋葉原で用事を済ませて西荻窪のfuzkueで3時間ほど過ごす。一時休業になるのが本当にさみしい。早く戻ってきてほしい。夕飯は駅の近くの裏通りにあるタイ料理屋で。トムヤムクンはココナッツが効いていてまろやかで、エビのバジル炒めはビールが進む濃い味だった。
