6月17日。荻窪の本屋 Titleでくどうれいん『わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版』と川上弘美『ぼくの死体をよろしくたのむ』を買う。表紙かテーマが食事に関する本を手に取りがちだ。あとは題名のリズムがいいものも。
西荻窪まで熱中症になりかけながら水を飲み飲み歩き、CAFE オーケストラで遅めのランチ。毎度やや独特なチョイスのBGMが愉快なのだが今回はサザエさんのテーマソングと来た。お魚くわえたドラ猫を追いかけて素足でかけてく陽気な主婦の姿を思い浮かべながらポーク・ビンダルーのハーフサイズを食す。
差し込む木漏れ日が窓辺の丸テーブルに溜まって湖のようになっているのを視界に据えながらシナモンチャイを飲みつつ曽我部恵一『いい匂いのする方へ』を読み終えた。なくしたものを通してつながれる人がいることも、先が見えないからこそ恐れず踏み出すことができることも、今の私にとっては背中を押すできごとの一つひとつに思える。
すっかり満足して店を出る。ほとんど真横にある古着屋にいいことを言っているTシャツがあって目を引いた。
MOUNTAINS, RIVERS, SEAS, TOWNS
AND PLACES
DON'T MATTER, SO PLAY FREELY.
この星にあるもの全部好きに使えばいい。臆せずあそぼう。