ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2023/11/13

昨年の冬に仙台の古着屋で買ったロングコートには、HAREの白いショルダーバッグがよく似合う。無印のリュックから荷物を詰め替え、肩に掛けて駅まで向かう。

通勤電車の中でする読書ははかどる。今は自分の日記本を読んでいる。紙に刷られ背を綴られた自身の言葉に目を通すのはむずがゆいが、一方で愛おしさも抱く。目立った誤字脱字がなさそうであることにほっとした。

母から漆の器と匙、手作りの布小物、それに旅先のお菓子が送られてきた。渋い家に住んでいるようだから無地の生地を使いました、とやや達筆な文字で書かれた3枚の便箋に目を通す。雨の日のアスファルトのような深い藍色をしたやわらかなランチョンマットに、朱色の椀がよく映えそうだ。

釜でごはんを炊くとそれだけでコンロが一口使われてしまうから、汁物をつくる機会をなかなか得られずにいる。みそ汁の具材は大根と油揚げのイメージが強い。あとはかぼちゃ、里芋、えのき。新鮮な野菜を見かけたら今度こそつくろう。