ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2023/12/21

数週間、数ヶ月前の私はいったい何を考えていたのか。ぽんと尋ねられてもはっきりとは思い出せないが、日記にはしかと残されている。ここしばらくのそれらを読み返しながら、書いていてよかったと思う。ことさら綴ることなんてもうほとんどなくて、河原の石ころみたいにちょっとずつ色形は違えど遠くから見れば大差も他愛もないものばかりが、しかし積もり積もっていくことで長く続く川辺たりえている。

応えつづけてくれてありがとう、と言われてうれしかった。心まで見てくれてありがとう、と言われてうれしかった。変わらない芯を持ちつづけるあなたを尊敬する、と言われてうれしかった。やるべきことをやっただけで、やらない自分を自分が許せなかっただけで、だから返ってくることは最初から期待の外にあったのに、最後にはきちんと報われるものなのだと、腕が痛くなるほどぎっしりと詰まった紙袋と花束と寄せられた言葉たちを抱いて知る。

人も環境も出会った頃のままいつまでもいられるわけじゃない。変わらずありつづけるよりも時とともに変わっていくほうが自然な場合も多い。この場所だって少しずつ変わった。そこにいた私も明らかに変わった。ただそれでも変わらなかった部分が、守り貫き通した核が、これまでの私を救って、今の私を形づくっている。そう最後に思えてうれしかった。

また明日だって会える気がしてしまう。