ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2024/1/6

電車で3駅のはじめて行く美容院で切り揃えてもらった髪を燦々と降り注ぐ陽光に照らしながら、沿線から3本ばかり離れた横道を今しがた調べたばかりのカフェまで歩く。

今日担当してくださった美容師さんはこちらの要望を聞いたうえで髪質をふまえた提案や求めるシルエットに寄せるためのアドバイスをくれ、細部までしっかり目を凝らして丁寧に切ってくれたから信頼が置けた。素人である客の言う通りにハサミを動かすのではなく、プロの施術者として方向を修正したり教育を施したりしてくれるほうがありがたい。ボトムにじゃぎじゃぎの切れ込みが入っていて一瞬身構えはしたけれど。

散歩にはうってつけの陽気な3連休の初日だがいかんせん腹痛を薬でごまかしている状態のため長く出歩くのはやめておく。ドリップコーヒーも気になったが観光客らしき外国人の方が5、6人提供を待っていて慌ただしそうなのが気になり、今回はコーヒー豆だけを持ち帰ることに。頼んだ豆の在庫が少なかったらしくそわそわと瓶をひっくり返して中身を確認したあと、大丈夫です、足りました、と教えてくれたときのオーナーさんの笑顔に、カウンターの幅がちょっぴり縮んだようなあたたかさを覚えた。

お店のロゴの入った淡いブルーのラベルが貼られた200gの豆を手に帰宅。楽な格好に着替えてあとは家で本を読んだりゴロゴロしたり。散髪時に教わったことを脳内で反復しながら風呂上がりのドライヤーを握った。頭の後ろから前にかけて乾かした方がシルエットに丸みが出る、分け目と逆方向に風を当てた方が仕上がりが自然、毛先が痛みやすいからアイロンはほどほどに。