ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2023/12/29

母が運転する車に乗って年末最後の買い出しへ。銀行、物産館、ドラッグストアに寄って生活用品を仕入れる。地元のつまみやお菓子、老舗喫茶店レトルトカレーをお土産に買う。店員も客も極端に平坦な抑揚で話していて、父も母も私もあまり訛っていないなと思う。

帰宅したら母が軍手を渡してくれた。飼っていた犬のお骨を庭に埋めるとのこと。リフォームをするまで玄関があった場所の近くを掘り、草をむしって、紙袋ごと骨をうずめて土をかける。埋める直前に袋の中を覗いたけれど、形見分けのように一部をもらった数年前からまったく色も形も変わっていなくて、骨はいつまで経っても骨なのだと、妙に感心した。

向かいの家が餅つきをしている。杵が振り落とされてべすっべすっと臼が弾む音が聞こえる。生姜焼きと卵スープを食べてお昼に。母は昔の友人とお茶をするとのことで早めに家を出ていき、私もコートを羽織って外へ。ぷらぷら歩きながら郊外に向かう。

途中でコメダ珈琲に寄って一服しながら日記を書く。コーヒーとモンブランを喫しつつ2時間ほどを過ごす。明日から家族旅行だからここ数日の日記の推敲はほとんど済ませておくことに。キリがよくなったところでお店を出る。

ショッピングモールで入り用なものをいくつか買い、8分遅れてやってきたバスに乗って帰宅。はじめて降りるバス停なうえに街灯が乏しく、ほとんど真っ暗な住宅街の隅でうろうろと辺りを見回し、Google mapを開けば墓に向かって歩けと段差の急な細道を案内してくるから、ちゃんと帰れるだろうかと不安がよぎった。ドキドキとしながら言われた通りにしばらく進むと、不意に視界が開けてやっと位置関係がわかった。墓ってあの墓地のことね、とわかってからは怖くもなくなり、あとはさくさくと家まで歩を進めた。

夕飯はビーフシチュー。食後にみかんをひとつ剥いて食べて、リビングの隣の部屋に移動して読書。実家では夕飯を18時半ごろに食べるから寝るまでの間が長く感じる。岸政彦『はじめての沖縄』を読んでいる。年内に読み切りたい。

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