濡れた髪を乾かす間に目をつぶる。紐を縒るみたいにして今朝の夢の手触りを思い返す。とっくに過去形になった人間が今更立ち現れるはずがないのに。そのうえ都合よく奪い合うのだから。さすがに笑ってしまう。 真っ白なミルクを注ぎ入れられた紅茶みたいに、…
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