ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

うつつに線引き

6月4日。大学時代の友人の結婚披露宴のために横浜へ。会場もドレスもやわらかな緑と白で彩られていて、野花のように誰にでもやさしい、彼女みたいな空間だった。

6月6日。流産する夢を見て心臓がどくと鳴る。さっきまで命だった塊は、殻を割れないまま息絶えた雛の姿をしていた。

6月7日。日記集を読みたいと言ってくれる人がちらほらいてありがたい。早く再版をかけなければ。11月の文フリにも出す予定だし。

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6月8日。人間が嫌いなわけではないけれど他人といるとつかれてしまう。おそらくは無意識に気を張りすぎている。だから本当は家にひとりでいるほうが楽。という話を聞いて頷く。そんな性質を人一倍抱えていてもたくさんの人と関わりながら働いたり生活したりってできるんですかね、と後輩の子が眉を下げて言うから、自他の領域をさっぱりと分かち、なにごとも我慢しないのがおすすめ、と答えた。あとはなるべく多くのおまじないを覚えておくことも。

6月9日。変なの、と思わないでもないがそう言うのもはばかられる体験をし、口をついて出てしまいそうな言葉をシンハービールで胃に流し込む。仲良くなりたい人との距離の縮め方に、30年生きてもまだ慣れない。