ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

捧げものを探す

6月1日。嫉妬は成長の糧になるから高みにいる他人や過去の自分と常に比較し鍛錬なさい、とは経験豊富な先輩の言葉。とはいえ妬みや嫉みの情動に心を蝕まれてもなお正気を保っていられるかと考えると自信がない。気を失っても構わないくらいストイックでいられる領域、こだわりとプライドを持って本気になれる範囲は、人によって異なるし。誰かに押しつけられてまで執着しないといけないものもない気がしている。感じたくもないのに感じてしまって、いてもたってもいられなくなるようなものにこそ、めいっぱいの魂を注ぎたい。

ポストに投函されていた宗教勧誘のパンフレットをめくる。大学時代に民俗宗教学を専攻していたから研究対象を見る目で眺めてしまう。考えや教えというのはいずれも人がより生きやすくなるための手段のひとつだから、それぞれの神をそれぞれに信じればいいと思うのだけど、それはそれとして否定的な言い切りが多い文面には圧倒された。信じたいものを信じることも、信じたくないものを信じないことも、個人の自由。ではあるものの、誰かが信じるものをわざわざ否定したり、強い言葉で罵ったりするのは、できればやめてほしい。そんな私の考えも、またひとつの思想か。

明日の気圧予報を見て気が遠くなる。降水量19ミリだって。雨マークが見たことのない色をしている。