週末に買ったfoufouのパンツを履いて過ごす。コンビニの店員さんと水道工事の警備員さん、あとは同居人とくらいしか生身の姿で出会わない日々を送っているけれど、それでも毎日お気に入りの服に身を包んで毎日メイクをしているのは、自分で自分の気分を上げるためだ。なるべく多くの時間、ちょっとでも自分を素敵な人間だと思いたくて、一歩も家を出ない日にだってフル装備している。
書いている日々のことも書いていない日々のことも忘れていくのだと、日記を読み返すたび思う。日記は覚えているためにではなく忘れてもいいように書くものなんだろう。うれしかったこともかなしかったことも、波に打ち消される砂浜の軌跡みたいに、時が経つほどさらわれて輪郭がぼけていく。だけど全部なかったことになってしまうのはちょっとさみしいから、こうやってわざわざ記している。
豆腐とえのきとたまごでスープをつくった。レシピ通りにつくったはずだけどほとんどお湯みたいな味だったから、えいやっと醤油を足して塩コショウを何度も振った。
r-906『三日月ステップ - ごめ言えremix』をずっと流している。作業に集中したいときには心がこもっていない歌声がちょうどいい。