ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2023/11/2

5年も6年も前の記憶がいまだに足元でぐずついてふとしたときにつま先を汚してくるのが癪に障る。快くない思い出は積極的に上書いていくに限る。

えいやっと踏み込んだ日高屋は頭の端にこびりついていた映像の中のそれよりも清潔で、温玉旨辛ラーメンはまあまあおいしかった。チェーンではあれど別の店舗だから正確に塗り替えられたわけではないにしろ、その場所そのお店に対して抱く印象の多少は薄められる。

夜中に呼び出しておきながら心臓を引っ掻いて傷だらけにするような言葉を浴びせてきた人のことなんか、忘れてしまったほうがいいんだろう。だけどあくまで下地として取り込みたい。私を蹴散らし踏みにじって吐き捨てた人たちとの出来事だってぜんぶ、これから描く美しい画の下絵にしてやる。光栄に思え。