ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2024/1/23

まだぼんやりとしている脳みそを叩き起こすようにして、昨夜から考えていたことを思い出しがてらスマホに打ち込む。自分が今しがた打った文字ですぐに画面がいっぱいになって余計なものが目に入らなくなるから、パソコンでやるのより頭の中を吐き出すのには向いている。書くというよりは殴っている感じすらする。

体や心の中に湧いた思いや感覚のすべてがその場で自動的に形をもって抽出されれば楽なのに、と夢を見ることもあるが、1文字1文字が自分の手によって姿を得ていく過程に心地よさや生きている実感を覚えている側面だってあるから、まったく全部を奪われたらそれはそれでキツいんだろう。この手触りやこの色合いを描き示すのにふさわしい表現は、と事象の縁を撫でながら輪郭や質量を確かめている時間は、失いたくないひとときでもある。

久々に自炊をしようとご飯を炊きながら鶏肉を解凍。片栗粉をまぶしてピーマンときのこと炒める。味付けはオイスターソースを使って青椒肉絲風に。コクのある甘辛さが白米によく馴染んだ。実体を伴う食材がみるみるうちに姿形を変えて最後には体の中に取り込まれる料理という行為は、デスクワークとはまた違った達成感を覚えられていい息抜きになる。食べられるものがつくれたなら少なくとも虚無感は抱きにくいし。

学芸大学駅そばの本屋SUNNY BOY BOOKSさんが取り扱いをしてくださることになったので日記本を送った。あの街のあの店のあの棚に自分の本が並ぶのかと思うと小躍りしたくなるほどうれしい。我が家からは少し足を伸ばしたところにあるからなかなか立ち寄れていないけれど、また行こう。

sunnyboybooks.net