ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2024/1/24

会社が入っているオフィスビルを外から見たのははじめてだ。いつも地下鉄からフロアまで直通で移動しているから。坂の途中に立つガラス張りの背の高い建物だった。周囲には首都高がぐるりと伸びていて、その下を当たり前のように人や車が通っている。東京にいると当然に思えるこの狭い空も押しつぶされそうな視界も、地元じゃまったく見ない景色だと、ふと思う。

坂道をうねうねと歩いて目当ての商業ビルの中にあるレストランで昼食。歩いている間はどこに向かっているのかわからなかったけれど、エスカレーターを上がったら近くの美術館に寄った折に何度か通ったことのある場所だとわかった。卵の殻に入れられたスクランブルエッグや、長芋のフリットの添えられたホタテのポワレ、ブラウニーのように層状に切り整えられた豚肉、チョコレートソースのかかった洋梨のデザートなどをいただく。コース料理は食べるペースに制約が生じてドキドキとするのだけれど、一皿一皿しずしずと供される様を目にするのもアトラクションめいて興味深くはある。

やることを書き出して予定のパズルを組んでいたら現実味が増して冷静に焦っている。だけどこんなに詰め詰めに物事を進めなくても本当はいいんだろう。ということを明日先輩と話してほどほどに安心するのが目標。

コンクリートで囲われた高い建物の中に閉じこもっているといくら窓から遠くが見えても空気が薄くて息がしにくくなる。頭がフラフラしてきたから早めに帰った。