ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2024/2/2

ここまではできたけどここからはまだ。そのまだを埋めるためにいついつにこれこれをやる。そう口に出したり文字に残したりするのは自分に発破をかける振る舞いでありつつ、次の一歩を踏み出す標を指し示す行為でもある。わかることが増えていくのは楽しいし、やれることが増えていくのはうれしい。昨日よりも今日の、朝よりも夕の自分が、濃く深く澄んで滑らかになっていくことを、祈りながら臨んでいる。

チリビーンズがたっぷりとかかったフライドポテトをつまみに、IPAを2杯ばかり傾けた。このバルの常連のOさんはよく目を見て話してくれる。彼の瞳は古代の指輪にはめられた宝石のようにくすんだにごりを薄くたたえていて、見つめる先をけっして傷つけたり怯えさせたりすることなく、やわらかくも聡明にとらえてくる。あの人が詐欺師だったら敵わないね、と帰り道に同居人と話した。