ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2024/3/25

サバの切り身と梅干しを炊き込んだごはんを茶碗に盛って、細切りの大葉と炒りごまをふわりとかける。少し焦げついたかぼちゃの煮物を小皿に移し、じっくりと味わうように口を動かす。何をしても心の足取りが重たかったけれど多少は。たっぷりためた湯船に肩まで浸かって目をつぶり、深く息を吸って吐いたらもうちょっとは。

取り返しのつかないことを重ねそうで怖くなった。やさしいのは他人で、おろかなのは自分だと、定規で線でも引くみたいに白か黒かに分けようとしている。どっちにも染まりきれない自分の、足元に落ちる心許ない影に、潜めるほどもう小さくはない。

iPadにつないだキーボードを拭いた。充電の調子がわるい。