ことのあらまし

日々のあらまし、いつか平気になるための記録

2023/12/10

洗濯機を回しながら手分けして家の片付け。本を棚に並べ、服をたたみ、水場を磨いて掃除機をかける。洗濯物を干してひと段落。同居人の友人による手作りのバナナケーキを遅い朝食にいただき、下北沢へ向かう。

12月も半ばを迎えようとしているとは信じがたいほどの陽気。屋外でのイベントにはうってつけの晴れの中、BONUSTRACKで開かれる日記祭を覗く。

日記屋 月日さんのブースに並べてある自分の本が、陽を受けてきらきら光っていてうれしい。ネット上で日記を読み読まれする間柄の人と直接会ってお話するのは不思議な気分になる。私は文章の印象と実際の人物とにギャップがあるらしく、自己紹介をして驚かれたのが新鮮だった。

ハニーレモネードを飲みつつ最寄り駅まで帰り、どら焼きをおやつにひと休み。待ち合わせの時間まで銀杏の葉で色づく霊園を歩く。地域猫をかわいがっている妙齢の女性と目が合い、この子**ちゃんって言うのよ、と名前を教えてもらった。

両親と落ち合い家まで連れていく。2階も含めて案内をして、古いけど見た目より広いしきれいで住み心地がよさそう、との感想をもらい、ちょっとホッとした。

夕飯は徒歩5分のご飯屋さんで。好きな一本を選ばせてくれた焼き椎茸、ひとり分ずつ匙に盛られたポテトサラダ、いなり寿司ほど大ぶりのカキフライ、とろとろで肉厚な角煮、じゃこの乗った溶けそうにやわらかい出汁巻き卵、具沢山のぱらぱらチャーハン。どの料理も隙なくおいしく、家族でとる食事の場にここを選んでよかったと思った。

ひとつ腹を括ればその先の決断も自然と後押しされるものなんだな、と他人事のように感心する。着々と進んでいきそうなことにわるい気はしないが、実感もまだ持てていない。